AnthropicがClaude CodeをProプランから外し、数時間で撤回した

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気づいた人から怒りのポストが流れてきたのは4月21日の夜だった。claude.comの料金ページを見ると、Proプランの「Claude Code」の欄にバツ印が入っていた。いつの間にか変わっていた——しかも事前告知なしに。

何が起きたか

変更自体はシンプルだった。AnthropicがProプラン($20/月)からClaude Codeを削除し、Max 5x($100/月)以上の上位プラン限定に変更した。サポートドキュメントのタイトルも「Using Claude Code with your Pro or Max plan」から「Using Claude Code with your Max plan」へと書き換えられていた。

最初に気づいたのはEd Zitronで、スクリーンショットをXに投稿した。そこから話が広がるまでに時間はかからなかった。HackerNews、Reddit、Xそれぞれで批判が膨らみ、現行ユーザーは自分のサブスクリプションの扱いがどうなるか、公式からの説明がないまま混乱した。

ここで登場したのがAnthropicのHead of Growth、Amol Avasareだ。「新規Proサインアップの約2%を対象にした小規模テストだった」と声明を出した。しかし実態として料金ページの変更は全ユーザーに表示されており、「2%限定テスト」という説明と現実の食い違いがすぐに指摘された。テスト対象外の98%も同じページを見ていたのだから、テストと呼ぶには無理があった。

どう変わったか

4月22日の早朝、Simon Willisonがブログ執筆中に料金ページが元に戻っていることを確認した。Anthropicも撤回声明を発表し、「ランディングページとドキュメントをこのテスト向けに更新したことは誤りだった。98%の実験対象外ユーザーに混乱を与えたため、両方を元に戻した」と説明した。

現在の料金体系は撤回前と同じ状態に戻っている。

プラン 月額 Claude Code
Pro $20 あり
Max 5x $100 あり(5倍トークン枠)
Max 20x $200 あり(20倍)
Team Premium $125/席 あり

競合との比較でいえば、GitHub Copilotが$10/月、Windsurfが$15/月、Cursorが$20/月という状況で、ProプランでのClaude Codeは価格的にはCursorと同水準だ。もしこの変更が通っていれば、同等機能に5倍の料金(Max 5x換算)を要求することになっていた。

この騒動に、Sam AltmanがAvasareのポストに「ok boomer」と2語だけリプライした。14万ビューを超えた。ライバル企業のCEOがこのタイミングで反応するのは珍しいが、言葉数の少なさが逆に目立った。

なぜこうなったのか

今回の撤回は迅速だったが、そもそもこの「テスト」が計画された背景にはAnthropicが認識している構造的な問題がある。Anthropicは公式に「現在のプランは使用状況に対応できていない」と認めており、Claude Codeの週間アクティブユーザー数は2025年1〜2月の2ヶ月間で倍増した。フラットなサブスクリプション料金とトークン消費量の乖離が限界に近づいているのは否定しがたい。

そのプレッシャーの中で、今回の変更は「小規模テスト」として処理しようとした。ただし全ユーザーに変更を見せながら「テスト」と言い張ることは通じなかった。信頼の問題だと捉えた人が多かったのも当然で、価格変更そのものへの反発よりも、「告知なしに変えた」という点が批判の核心だったように見える。

ではAnthropicが次に何をするか。今回撤回したのは手法の誤りを認めたからで、価格体系の見直し自体を諦めたわけではない。使用量ベースの従量課金への移行や、Maxプランの段階細分化といった選択肢は引き続き検討されるはずだ。そのとき、どのように既存ユーザーに説明するかが次の焦点になる。


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